■フローリング

一概にフローリングと言っても、床板の構造の違いによる種類、樹種など、様々にあります。今回は、家づくりで悩みがちなフローリングについて素材ごとのメリット、デメリットを交えつつお伝えしようと思います。

 

1.フローリングの種類と、メリット・デメリット

フローリングは大きく「無垢フローリング」と「複合フローリング」

という2種類に分けることができます。

 

▸無垢フローリング

無垢フローリングとは、他の木材が混ざっていない100%天然木で貼られたフローリングのことを言います。

■質感 ★★★

無垢フローリングは、低熱伝導の素材なので足底の熱が床に吸収されにくく、冬場に素足でも快適に過ごすことができます。また、吸放出性に優れていて調湿作用※があるため、年中ベタつがず、カサつかずさらさらとした触り心地です。また、天然木100%だからこそ、優しい木の香りを楽しめるアロマ効果もあります。素材によって、香りが違うので選ぶ楽しさもあります。

※調湿作用…周囲の湿度が高い時は室内の水分を逃がしてくれたり、逆に、乾燥している時は保有している水分を放出してくれる作用

 

■傷への強さ★☆☆

基本的に無垢フローリングは、表面加工がされておらず、樹種によって度合いは変わりますが、傷や汚れがつきやすいものもあります。定期的にオイルを塗り、汚れを染みこませないようにメンテナンスをすれば大丈夫です!

 

■手入れの簡単さ ★☆☆

無垢は湿度や温度によって形が変化します。例えば、冬場の乾燥する時期には収縮が起こり溝が広がるため髪や埃などのごみが溜まりやすくなります。

 

■価格の安さ ★☆☆

無垢は天然木100%できているため、そもそも原材料費が高いです。また、職人よって一枚一枚張り合わせ必要があるためどうしてもコストがかかってしまいます。

 

■寸法安定性(床暖房対応性)★☆☆

湿度や温度変化による変形が起こりやすいため、床暖房には基本的に不向きです。

 

■長持ち ★★☆~★★★

メンテナンスさえ行えば、時間が経つにつれ、色味に深みが増したり木目が際立っていくなど経年変化を楽しめるフローリングです。

木本来の質感をしっかり楽しみたい方は、多少手間がかかっても長く愛せる無垢フローリングはお勧めです!

 

▸複合フローリング

複合フローリングとは、複数の板を重ね張りした下地材の表面に天然木や、シートを上から張ったフローリングのことを言います。ここでは、よく使われる2種類の複合フローリングについてご紹介します!

 

❶突き板フローリング

下地材の上に厚さ0.3~1mmほどの天然木を張り合わせたフローリングです。

■質感 ★★☆

無垢にはおよびませんが、天然木ならではの肌触りや、アロマ効果は期待できます。ただ、天然木の部分はやはり薄いので全体的にのっぺりとした仕上がりになります。

 

■傷への強さ ★☆☆

下地材がしっかりしているため、浅い傷には強いですが深い傷がついてしまうと、下地材が見えてしまうこともあります。また無垢と同様、樹種によって傷の度合いも変わります。

 

■手入れの簡単さ ★★☆

突き板フローリングは、天然木の部分が薄いため、保護塗装がしっかりされているものや、ワックスがけ不要の種類もあります。無垢フローリングに比べると、お手入れが格段に楽です。

 

■価格の安さ ★★☆

突き板フローリングは、天然木を使っているとはいえ、安価な下地材で板の厚さ半分以上を補っているため無垢フローリングと比べるとお値段もぐっとお手頃です。

 

■寸法安定性(床暖房対応性) ★★★

下地材と合わさっているので、比較的湿度や、気温による変形はないです。そのため、床暖房にも問題なく対応できるものがほとんどです。

 

■長持ち ★☆☆

突き板は天然木を使用しているといえども、薄いため摩擦により木目が削れ薄くなってしまうなどの劣化が起こります。

 

❷シートフローリング

下地材の上に木目がプリントされたシートを表面にを貼ったフローリングです。

 

■質感 ☆☆☆

表面はあくまで印刷物なので、無垢や突き板フローリングのような木の温もりや香りを感じることはできませんただ最近の印刷技術は高いので、限りなく本物の木目に近いシートもあります。

 

■傷への強さ・手入れの簡単さ ★★☆

オイルやワックスによる手入れが一切いりません!また、水拭き取りでのメンテナンスでokです。ただ、表面が一度はがれてしまうと補修は困難なので張替えが必要になります。

 

■価格の安さ ★★★

シートフローリングの最大の魅力は何と言っても価格の安さです。

種類も様々なので、値段はぴんきりですが

無垢、突き板フローリングと比べると間違いなく安価なフローリングです。

 

■寸法安定性(暖房対応性)★★★

湿度や、気温による変形する恐れはないため

床暖房にも問題なく対応できます。

 

■長持ち ★★☆

表面が木ではなくシートなので、日差しや水には強いというメリットがあります。ただ、経年変化による味は出ず、劣化によりシートが剥がれる可能性もあります。

 

1-2主な木の種類とそれぞれの特徴

ここからは無垢フローリングや、突き板フローリングに使用される木材を紹介します!

 

▸アカシア

●カットの仕方によって色の濃淡が違うので、デザイン性が高くアクセントになる。

●フローリングに使用される物の中では硬い材木なので、傷がつきにくい

●シロアリ被害にも強く、腐敗しにくい

 

 

▸杉

●真冬でも裸足で歩けるくらいの温かみがあり断熱効果が非常に高い

●空気を多く含む樹種なので、肌触りが柔らかい

●傷がつきやすい(紙やすりをかけて、定期的に天然オイルを塗れば補修できます)

 

 

 

▸パイン

●松の木からとれる木材で、特に針葉樹のものは消臭・抗菌作用が高く

森の中にいるような落ち着く香りがするためリラックス効果がある

●無垢材の中では流通が多く、価格が低い

●傷がつきやすい(簡単な傷であれば水を少し染みこませれば補修できます)

 

 

 

▸ウォルナット

●クルミ科の広葉樹からとれる木材で、密度が高く頑丈

●湿度や、温度による変形がほとんどなく、反りやねじれが起こりにくい

●高級なグランドピアノやハープに使われるほど、精密さの高い木材なのでコストがかかる

 

 

▸ナラ

●ブナ科コナラ属の落葉広葉樹からとれる木材で、木目が荒いため

重厚感のある仕上がりになる

●耐水性に優れており、シミができにくいため、子育てファミリー向け

●耐久性にも優れているので、傷やいたみに強い

 

 

 

KLASI COLLEGEのB2ショールームエリアでは、ナラの無垢フローリングを使用しております。また旭商事の大判フローリングサンプルも展示しておりますので、是非実物を手に取ってご覧くださいませ。(フロア:B2エリア)

 


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